入学式が終わった後、俺の後ろの席の立花とかいうやつと花恋ごずっとしゃべってる。
立花?聞いたことある名前だ。誰だ?誰なんだ?


あ、頭がふらっとする・・・
血もらうの忘れてたぁ・・・

「おい、花恋!話聞いてたか?」
「竜也、何話?」
「ったく、本当立花?だっけにでれでれしてる暇あったら話聞けよ」
「はーい(泣き)」
「滝本君そんなに怒んなくても」
「ありがとう、立花君ーー。」

「で、竜也話って?」
「忘れてんのか?」
いすを寄せて言った。小さい声で
「今月の分の血」
「あぁー、今日の帰りね。」
「あぁ、よろしく頼む。」
「いい子にしとかないと血分けないからね♪」
うっ・・・

「滝本君、俺の七瀬さん返してもらっていい?」
「はぁ?」
「あくまでも、七瀬さんは俺のものになるから。」
ムッかー!

「た、立花君私は誰のものでもないよぉ。そもそも、私人間だから誰にも所有されないよ!」


天然めっ!

ざまあみろ、立花!花恋は天然だからカッコいいこと言っても無駄だ!
「「はぁ~」」

二人がため息した訳も知らない天然花恋は、今日もお日様に照らされて笑っていた。