かっ、、「カッコイイ....」
思わず言葉に出してしまう。
普段は制服しか見慣れないし、雪村くんは夏休み中は朝は私の起きる前に出かけて帰ってくるのは私の寝たあとみたいで、全然顔を合わせなかったから私服なんて見たことなかった。
真っ黒なキャップに合わせて同じく黒の丈が長めの下の方に太めのストライプが2本入ったトップス。焼けたくないのかしっかり長袖。そしてジーンズ、胸元には丸メガネ。
見慣れない私服にドクンドクン胸が騒ぐ。
落ち着け私。
たかが私服じゃないか。
でも雪村くんの顔は普通。
カッコイイなんて言われ慣れてるか。
「ねぇ早く準備して」
急かす雪村くんを部屋から追い出すと私は慌てて着替え始めた。

