「ただいま」



「おっじゃましまーす」



...やられてしまったー!!!!!!


そう、私はあの涙にやられてしまったのだ。


うるうるとした瞳。


大きな目からこぼれ落ちる透明な雫。


あの顔見てたらほんとに私が酷いことしてるみたいに思えてきて。


耐えられませんでした。


あの涙に耐えられる人がいるなら会ってみたい。


「あら、おかえりーって海里くん、来てくれたのね〜」


嬉しそうなお母さん。



いつの間にそんなに仲良くなってたの?


...ん?


今、海里くんって言ったよね!?!