「小雪ちゃん、僕ならここにいるけど」


女の子みたいな高い可愛らしい声。

目の前には制服を着て私の顔を覗き込んでる雪村くんがいた。


手には体に不釣り合いな大きなカバンを持っている。


何でいるの??もう学校終わっちゃったし今日はもう来ないもんだとばかり...


「え、いや、あの、さっきのはちがくて...」


さすがに恥ずかしすぎる。


無意識に名前、大声で叫んじゃうなんて。



「あのさぁ小雪ちゃん、言いたいことあるんだけど」