* * * 「おはよ〜」 無意識に隣の席に視線がいく。 ...そりゃあまだ来てるわけないよね。 隣の席が空っぽだと何だか物足りないような気がして。 いつもはそこにある何かが抜け落ちたような、そんな感覚。 いつも消しカス投げてきたりくすぐってきたりしてくる雪村くんがいない。 それだけなのに。 ...って何考えてんの私。 雪村くんいない方が授業にもちゃんと集中できるしイタズラされる心配もしなくて済むしスッキリするじゃん。