「んー。普通の消毒よりこっちのがよく効くよ?」

私の指を口に含んだままニコニコと雪村くんが言う。

た、たしかに心拍が早すぎて痛みも忘れている。

でもこのまんまじゃ確実に死ぬ...!!


「じ、自分でするから大丈夫!」


私は雪村くんを押しのけると絆創膏を奪い取り巻いた。


「ちぇ、つまんないのーー」

そう言って勝手に私のベッドにごろんと転がる雪村くん。

つまんないじゃないよ、こっちは心臓割れそうだよ!!!

「ふーんこんなの付けるんだー純情そーな見た目してんのに〜もっと真っ白!とか思ってたのになぁ〜」


は?純情?真っ白?なんの話してんの?


くるりと振り返り雪村くんを見る。

雪村くんの細い綺麗な指には私の下着が引っ掛けられていた。