へ...?舐めたよね、今舐めたよね?ぎゃぁぁぁぁぁ!!!




ドッドッドッと心臓が加速する。




心臓が爆発しそうな私をよそに雪村くんはのんびりした声で呟いた。


「消毒完了〜」


はへ?消毒?




「ね、ばんそーこーは?」




甘えるような雪村くんの顔。



さっきまで男っぽかったのに!!




「ねえ!ばーそーこーはって言ってんじゃん!」


あ、ああ、絆創膏ね。



「あ、あのタンスの三段目」


雪村くんはてくてく歩くとタンスから救急箱を取り出した。