ま、まあそれはそれで好都合と言うかなんというか。


雪村くんには少しの間女の子になっていただきます。

「か、海里...」


「あらそう、ゆっくりしてってね」


ありがとございまーすとぺこっと可愛らしくお辞儀する海里ちゃん。


私は雪村くんを引っ張り2階に駆け上がった。


「ご、ごめん、うちの親、女の子だと思ったみたいだから女の子でいてくれない!?」


「いーよ、俺可愛いから間違うのも仕方ない」


ヤレヤレって感じの雪村くん。


慣れてるんだろうなあ。