「君たち何時だと思ってるの?家出?」


家出?家出してきたと思われてんの?


公園の時計を確認すると午後8時を少し回ったところ。


そんなに補導されるほどの時間じゃなくない?


「中学生だよね?早く家に帰りなさい」



なっ、中学生!?


違うよいくら2人とも童顔だからってひどくない!?


お巡りさんに急かされ帰るふりをして公園を出る。

お巡りさんは角を曲がるまで私達のことを見ていた。

でも確かにこんなとこいて時間だけ過ぎていったら今度こそ確実に補導される...

家帰らなきゃ。そろそろお母さんも心配するし。

でも雪村くん放っておくわけにはいかないし...

「てかおれ帰るとこねーわ」


...だよねだよね


私が窓ガラス粉々にしてイス投げてめちゃくちゃ暴れたのにノコノコ家帰れないよね、、


よし、仕方ない。


「わ、私の家、、来る??」

な、なんかナンパみたいじゃん私

「いや、やっぱお、お金渡すから近くのホテルに...」


「行くー!小雪ちゃんの家だわーい」



へ?いきなりキャラ変わってない!?


てか男の子連れ込んでお母さんに何も言われないかな...

まあそーっと入って朝お母さんが起きる前に家出たらそれでいいよね!