「っ、いたた。」

ガラスで切ったのか指や足からは血が出ている。



「ちょ、小雪ちゃ、」



「お前には関係ないことだ。自分の息子に何しようが親の勝手だよ!!分かったら出ていけ」



怖くて足が動かない。助けなきゃって思ってんのに。



「あ、あんたのどこが親だよ!!!」



小雪ちゃんはガラスを振り払って立ち上がった。



男の中では小さい俺よりもはるかに小さくて細いのに。




父になんて勝てるはずもないのに。


小雪ちゃんは両手で膝を抑えながら震えを止めている。


「自分の子供傷つけてどこが親だって言ってんの!」