「ちょ、知らないってさわんなっ」
「じゃ何でクラスメイトなんて来るんだよ!」
窓越しにでも聞こえる大きな声。
雪村くんらしき金髪がバタンっと倒れる。
さっき私にキレたお父さんらしき人が雪村くんに馬乗りになって殴るのが見えた。
え!?これやばくない!?
親子喧嘩のレベル越してるよね!?
でもどうする?!
鍵閉められたしおまけにチェーンまで掛けられたし。
どうしよ、、
今雪村くんを助けることが出来るのは私しかいない。
迷ってる暇なんてない、今も雪村くんは殴られ続けてる。
私がちょこっと勇気を出せばいい話。
私は深く深呼吸した。

