そんなこと言われても...席変わってとか...そんな無理なこと...


「ウザイんだよね、海里の回り、ウロウロしないで」



ほっぺをさすりながらリーダー格の女の子をじっと見上げる。


「何その目」


女の子が手を挙げた。


また殴られる。



そう思いきつく目を瞑った時。




ガチャン...。



扉が開く音がした。



薄暗い資料室に光が差し込む。



「暴力振るう女の子、嫌いだなぁ」



可愛らしい声。



でも怒りが含まれてるのが良くわかる。



「か、海里これは、ちがくて」

あたふたと焦る女の子達。