*小雪said*
やってしまった。
雪村くんの手を引きながら懸命に走る。
中に入るとかなり高級な老舗料亭だとひと目でわかった。
でももうあとには引けない。
決めたんだもん。伝えるって。
私は店員さんが止めるのも無視して襖を開け放していく。
雪村くんどこ?伝えたいことがあるんだよ。
迷惑だって分かってる。
でも伝えたい。
部屋どんだけあんの!!
早くしなきゃ。手遅れになる前に。
とうとう最後の襖も開けると。
雪村くんが袴を着て退屈そうに座っていた。
私がいきなり現れてびっくりする雪村くん。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…