確かに俺の前では小雪ちゃんは涙しか見せない。 「だから雪村くんといてほしくない。でも。あんたといる時の小雪、楽しそうでほんっとに幸せそうだから」 細川さんは最後に俺の見合いの時間と場所を聞いてくると。 くるりと方向を変えて帰っていった。 小雪ちゃんの見舞い、行くんじゃなかったのか。