凛と鈴がなるような声。



わぁ、かわいい女の子って声まで可愛いんだ。



「お聞きしたいんですけれど...よろしいですか?」


礼儀も正しいし...完璧だ。



「な、なんでしょう、」



緊張しちゃう。



「雪村海里くんってご存知でしょうか」




その名前にびくっとする。



ご存知も何も私の好きな人だ。



「く、クラスメイトですけど」



「どこにいるか知りません?」




どこにって?


この女の子誰なんだろ、、遊び相手って感じじゃないし、、



「たぶんまだ帰ってないと思うけど」




夏海ちゃんが言う。




そう、確か先生に呼ばれたのか何なのかわかんないけど教室にはいなかった。



けどカバンは机の上に置きっぱなしだったはず。



何の用なんだろう。