「ま、小雪がいいならいいけどさ」
よくなんて全然ないけど。
でもどうしようもないんだよ。
「ま、傷心会ってことで奢ってあげるからぱーっと食べに行こ」
ふられたわけじゃないけど、、まあ奢ってくれるならいいや。
夏海ちゃんと帰るの久しぶりな気がする。
いっつも部活だしね。
「夏海ちゃぁーん」
夏海ちゃんにぎゅーっとくっつく。
「なになに、どーしたの」
「大好き」
「私もだよー」
夏海ちゃんがいてくれたらいいや。
彼氏なんていらない。
夏海ちゃんにくっつきながら校門まで歩いていく。
「わぁ、誰あれ、めっちゃ綺麗、他校生かな」
校門に寄り添うように立つ綺麗な女の子。