慣れない下駄のせいで足も痛い。


もう帰っちゃったのかな。



もう、私になんて会いたくないのかな。



涙で目が霞む。



パーン。大きな音が鳴り響き花火がはじけた。



私みたい。



気づいたらもういなくて。



儚く消える花火。





雪村くんがいないと私、ダメなんだ。




恋なんてしたことなくて。




はっきりこの気持ちがなんなのかなんて分かんないけど。



ポロポロと涙がこぼれる。




でも確かにひとつだけ思うことは。




可愛いぬいぐるみじゃなくてあのブサイクなぬいぐるみがいい。




雪村くんがいい。




一緒にいてほしい。それだけ。