私はカメラを覗き込もうと雪村くんの近くに行く。


「ちょ、小雪ちゃん動いたらダメじゃん」


え?なんで?魚じゃないの?




「小雪ちゃんの彼氏目線、じゃじゃーん」




フォルダを覗き込むと。



いつの間に撮ったの!?ってくらい私の写真まみれ。




カクレクマノミに夢中の私、イルカショーで案外近くてびびってる私。



お土産コーナーでぬいぐるみを真剣に選ぶ私。



どれもみんな笑顔で。




私、とっても楽しそう。




こんなに笑ってたんだ。




「...てか!恥ずかしいからやめてよ!消してよ!」



雪村くんのフォルダにあると思うと恥ずかしくて恥ずかしくて。