「え、でも」
「ここまで来たら同じだ。風邪ひく方が困らないか?推薦入試も近いんだろう」
「……知ってるんですか?私が推薦受けること……」
「まあ、……で、どうするんだ。風呂、入るのか入らないのか」

慌てて立ち上がろうとしたら、並べた教科書に躓いてどたりと倒れ込んだ。

「おい、大丈……」

先生の足元に、さっき丸めた白のショーツが転がる。
先生も私も……絶句。

「すみませんっ」
「……他にないのか、乾かすものは」
「すみませんっ、靴下と、スカートと……」
「全部出せ」

先生は、淡々と受け取って行ったけど、情けなさ過ぎて嫌になる〜っ!

とりあえず、言われたとおりにお風呂に入った方が良さそうだ。お湯も張ってくれているし、本当に推薦入試に風邪ひいちゃったら一大事だ。

「先生……お風呂。お借りします……」

観念して、温まらせてもらうことにした。