「な、瑞希かわいーだろ。今時めずらしくウブなやつなんだよ」
パッと顔をあげると拓也は冬馬くんに顔を向けていた。
え、可愛い?
「そーそー、反応可愛くてついつい苛めたくなっちゃうんだよね」
穂乃花も乗り出してはそんなことを言う。
なんて返していいのやら、またもやたじたじ。
視線を感じバックミラーを見ると冬馬くんの目とバッチリ合った。
慌てて反らす。
「あーでもそれはイジワルしたくなっちゃうかもね」
と、聞き慣れない冬馬くんの優しいトーンが聞こえてきた。
もう心臓がバクバク。
恥ずかしすぎてたまらない。
もう一度チラッと顔をあげてみると今度は拓也が後ろを振り向いていて、ニカッと笑顔を見せるとブイサインをしてきた。
「?」
隣を向くと穂乃花もニコニコ笑っていた。

