大学入学して初めてできた友達の穂乃花は私とはまるで正反対の積極的な女の子。
誰にでもフレンドリーで、社交的である。
それに比べて私は非積極的の非社交的。
つまり、ひとりでいつもたじたじしている人間。
誰かに話しかけたりとか、頭の中ではいつも立派にシミュレーションは行うものの実践できたことは…記憶にないくらい。
けどそんな私にも穂乃花のおかげで男の友達ができた。
それが冬馬くんを紹介してくれた拓也。
友達に恵まれた私はさらに拓也の計らいで友達を増やす機械を与えてもらった。
「冬馬イケメンだろ~」
「うんうん、イケメンすぎだわ」
穂乃花が隣でニヤニヤしている。
私は相変わらずどういう反応をしていいのかわからず、たじたじしてしまう。
でも、冬馬くんかっこいい。
それが彼の第一印象だった。