2ラウンド目が終了しようとしていた時だった。
「お、瑞希ちゃん発見」
冬馬くんの声が聞こえてきた。
「ええ!?」
周回遅れだったはずの冬馬くんがもう?
たしか、私が最初のラウンドを終えるのにかかった時間は一分半ほど。
それだけ差があったはずなのに…
「俺も見えたぞ~」
「私も」
拓也と穂乃花も続けてそう言った。
「ええええええ、嘘でしょ~」
まさかの状況に混乱する私。
速すぎでしょう。
これじゃあ追い越されてしまう。
「じゃあお先に~」
そう聞こえたかと思った矢先。
キノコくんの横を緑の帽子を被ったキャラクターが通りすぎて行った。
「やだ、越された~!」
その状態で3ラウンド目に突入。
もう緑の帽子のキャラクターを前方に見ることはできない。
相変わらず、可もなく不可もない走りを見せるキノコくん。
どうしたら冬馬くんのような走り方をさせることができるのだろう。
「あーーーー」
そんなことを思っているとキノコくんの横を赤い帽子を被ったキャラクターが過ぎていった。
「よしっ」
続けてピンクのドレスを纏ったブロンドのお姫様も横を過ぎていく。
「じゃあ瑞希、お先にね」
拓也と穂乃花が意図も簡単に私を追い越して行った。
「えー、最下位だよお」
一気に脱力。
まさかこんな展開になるとは。

