最後の夏





幼なじみとして18年。




仲間として3年。





この人を支えてきて本当に良かったと実感した。









「…離れても大丈夫だ。俺たちには強い絆がある」






大樹の体を通して声が聞こえる。




とても逞しくて、温かい。




気づいたら私は大樹の背中に抱きついていた。




「うん…」




きっと私の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。




大樹のブレザーもきっと濡れている。






でもそんなこと気にならない。





だってもうすぐ最後だから。





離ればなれになってしまうから。












今まで一度も離れたことなどなかった。






そして寂しさを実感できていないんじゃなくて、それを考えたくなかったということ。






今はじめてわかった。













「俺会いに行くから。お前いないと何にも勝てない気がするし」





「うん…」






これからはお互いにそれぞれの夢へと向かっていく。





今度こそ最高の勝利を目指して。




一人だけど心にはちゃんと棲み付いている人がいる。












大丈夫。







最後の夏は永遠にそばにいる。