第4章  倒 セクハラ先輩






今日もなんとか遅刻は免れた。


席に座って少し経った所で、
始業のチャイムが鳴る。


「・・・・よし。」


メールを確認し終えたところで、電話を取る。


確か・・・・。


記憶を頼りに、
“貿易関連課”の内線番号を押す。





・・・・・・・・


・・・<はい、貿易関連課です。>


「施設保全課の吉良ですけど、
おはようございます。」


<あら、吉良くん、おはよう。>



電話に出たのは矢崎さんだった。

ちょうど良い人が出てくれた。