『済んでしまった事は気にするな。
・・・・ゴホン!
それでは、いくつか注意事項を伝えるぞ。
心して聞くように。』
「はい・・。」
『まず、“自分は魔法が使える”と他人にバラしてはならない。
“魔法を見せびらかす”のも禁止だ。
“その相手がお主の言う事を信じた瞬間”、
魔法は使えなくするからな。』
「そんなこと、
誰も信じてくれないだろうし、
“頭おかしい人”って思われるから誰にも言いませんよ。」
『ただし、同じ魔法使いの者や、
“元”魔法使いだった者には、
自分の魔法の事を話しても良い。』
「同じ魔法使い?
俺の他にも魔法を使える人がいるんですか?」
『コラ!初めて会った時にした話を忘れてしまったのか!
【彼女いない歴=年齢】
25歳の部、30歳の部、35歳の部、40歳の部・・・というように、
毎年世界中から該当する男達を各部門1人ずつ抽選で決めて魔法を授けているのだ。
お主は今年の【25歳の部】で選ばれたが、
例えば昨年の【25歳の部】、
今年の【35歳の部】と、
世界中にたくさん魔法使いはいる。』



