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「遅かったな吉良君。貿易関連課のお姉ちゃん達に油売ってたのか?」


「すみません課長。
ちょっと作業に手間取りまして・・。」


さっきの出来事が理解できないうちに、
施設保全課フロアへ戻ってきた。



大西先輩は課長にバレないように、

水で濡らした自分のハンカチをさりげなく顔にあてる。