これ何!? どうすればいいの!? ハンカチで拭っても消えない。 自分の作業着ズボンにこすりつけても消えない。 「吉良、左手も火傷したのか?」 「先輩これ見てくださいよ!」 「・・・・何だよ。 何とも無さそうじゃん。」 「え!?・・・見えてないんですか?」 「何をだよ?」 「いやだからこれですって。」 左手を“パー”の形にして、思わず大西先輩の顔面に思いっきり近づける。