「先輩、いい加減戻らないと課長に怒られますよ。」 ようやく俺もその場に追いついた。 「君、名前なんて言うの? あ、俺施設保全課の大西。よろしくね。 何か困った事があったらすぐ俺に電話してよ。」 「丸山です。よろしくお願いします。」 「違う違う。下の名前。」 「アンナです。・・・・キャッ!」 「熱っ!!!!!!」 アンナさんは紙コップを大西先輩に渡すタイミングで何故か足を滑らせた。 手に持っていた紙コップからコーヒーが勢いよくこぼれる。