俺と矢崎さんもそちらに目を向けると、 矢崎さんが焦った声を出す。 「やばっ・・。アンナの所に行っちゃった。 吉良くん、止めてきて!」 「分かりました。」 「あの女たらしじゃないよ。 アンナの方を止めてきて。」 「え、どういう事ですか?」 「あの子、 あの見た目で超ドSなんだから。」 矢崎さんに脚立を一旦預けて、 すぐに俺も大西先輩の後を追う。 給湯スペースではとても可愛らしい子がコップにコーヒーを煎れていたけど・・・。 あまりこのフロアで見かけた事ないな・・。 最近配属された子かな?