“カチッ” ぶら下がっている紐を引っ張ると、 周りが明るい光に包まれた。 「よし、OKです。」 「いつもありがとね!」 矢崎さんの他にも、近くの席で作業をしている人達が会釈をしてくれた。 さて、用も済んだし脚立をたたんで出・・・ 「おいおい吉良~。 お前な、俺も呼べよ~。」 少し大きな声と共に、 向こうから大西先輩がやって来た。 やべっ・・・。 大西先輩が現れた瞬間、 矢崎さんや周りの女性達が明らかに嫌悪感漂う雰囲気を出してきた。