「カンタ!俺らも食べようぜ。」


シンゴが余った炊き出し分から2人分の食事を持ってきてくれた。


「ありがとう。この後どうする?」


「あ、わりぃ。
今日はこの後ミサキと会う予定なんだ。」


「おおっと。それは失礼しましたシン君。」


「茶化すなよ!」



シンゴが彼女に呼ばれているのと同じように“シン君”と呼んだら怒られた。


なぜ“シンゴ”をわざわざ“シン君”と呼んでいるのかいまだに謎だが・・。


まぁそういう俺も“カンタロウ”という名前だけど、友達には略されて“カンタ”と呼ばれている。