「・・・・ダメじゃカンタ。
あいつはもう、お前が知っている男ではないぞ。」



ジョージさんが・・・俺の動揺を察してくれたように肩をポンと叩いてくれた。


「・・・・はい。」





「魔法使いはこの国に3人も要らない。
死んでもらうぞカンタロウ、ジョージ。」



黒木先生の前で直立不動に立っていた子達が、一斉に走り出す構えを取った。


「今年俺が受け持っているクラスの生徒達だ。可愛がってくれよ。」








「ジョージさん・・・僕たちが・・
止めなきゃ。」


「そうじゃな。
あいつの好きなようにはさせんわ。」



「長話もこれで終わりだ!

死ねぇぇ!!カンタロウ、ジョージ!!

ブヘヘ ムフフ!」



黒木先生が唱える言葉と共に、
無表情の生徒達がこちらに突進してきた。