「...」

「ほら俺らの女じゃん?」

違う。そう言いたいのになんだか怖い

私は赤髪の男の子の袖を掴んだ

男の子はきっと察してくれたんだろう

「悪いけどこいつ連れてくわ」

そー言って君は
私を助けてくれたんだ


そしてその帰り道

君は私服だから
私は気づかなかったんだ

同じ高校に通う 男の子だったということに。