「宮前さん。改めて、お願いします。私の絵本のイラストレーターを、引き受けていただけませんか」
狭い車内で精一杯姿勢を正す。
どんなにメールでつらつらとお願いの言葉を並べるよりも、こうやって正直に、話すべきだったのだ。
「…もう少し、考えさせてください」
もしかしたらと思っていたが、そう上手くはいかない。
「仕事もありますし、正直、本崎先生が求めている作風と同じものが今も描ける保証がありません」
「…そうですか」
「すみません」
にべもなく断られていたさっきまでが嘘のような、真剣な言葉たち。
「もし、気が変わったら是非、ご連絡ください」
和はそう言って、車を降りる。
アパートの前でぺこっと頭を下げると、車はゆっくりと去っていく。
「…やっぱり難しいよ、ハルカ君」
こぼした名前が、風にのって飛んでいった。
狭い車内で精一杯姿勢を正す。
どんなにメールでつらつらとお願いの言葉を並べるよりも、こうやって正直に、話すべきだったのだ。
「…もう少し、考えさせてください」
もしかしたらと思っていたが、そう上手くはいかない。
「仕事もありますし、正直、本崎先生が求めている作風と同じものが今も描ける保証がありません」
「…そうですか」
「すみません」
にべもなく断られていたさっきまでが嘘のような、真剣な言葉たち。
「もし、気が変わったら是非、ご連絡ください」
和はそう言って、車を降りる。
アパートの前でぺこっと頭を下げると、車はゆっくりと去っていく。
「…やっぱり難しいよ、ハルカ君」
こぼした名前が、風にのって飛んでいった。

