「そんな事より優はどうなの」
ちょっと同性に見とれた事が恥ずかしくて語気を強めて彼女に尋ねると
「あ~、最近気になる人が出来たかな」あ、芯折れた。
「何かさ、今までなら絶対好きにならないタイプでさ、まぁそんなとこ」
「やっぱ優は恋多き女なのね」「かっこいいっしょ?」
何よそれ、と笑いながら放課後を楽しく過ごした。
それから一週間、何事も起きず時は過ぎていった。
コンテストへの焦燥を感じる程自分の撮りたいものがブレていってしまう。
ここ3日は部活を無断で休んでいた。
あの茜色の部室に先生は一人で私を待ってくれているだろう。
先生は私に何も言わない。
きっとそれは先生なりの優しさなんだろうと都合よく解釈している。
