壊れたフィルムと時雨時


放課後、まだノートを写している優に付き合ってあげることにした。

「優はさ、悩みとかある?」
「ん~?」
「人に言えない過去とか」ちょっと変に思われるかな・・・「あるよ」

優は顔を上げずに答えた。
「そりゃあいっぱいあるし、アンタにも言えないことあるけどさ、それを含めてあたしだからさ」
「・・・そっか」驚いた。優は私よりもっと大人なのだ。
「千明最近悩んでるっしょ?あんま悩みすぎるとふけるぞ~」

ノートから顔を上げ、カラカラ笑う彼女は化粧が濃くてもやっぱり綺麗だった。