壊れたフィルムと時雨時


文化祭は演劇になったこと、

現代文は相変わらずさっぱりだということ、

そして唐突に顧問に恋をしろ、なんて提案されたこと。

何度か告白されたことはあった。(どうせ私の中身をしったら幻滅するわよ)
・・・こんな性格なのでいつもそれ相応にお断りしていた。

しかし写真コンテストで入賞したい気持ちはあった。
こんな私の微かな夢でもあったし、これを手放したら私はきっと私でなくなるから。

(恋ねぇ・・・)

異性の顔を思い浮かべて始めに浮かんだのは、


(樹)



どうしてだろうか?(まぁ幼馴染だからよね)
クラスメイトの顔を順々に思い浮かべてみたり、先生や写真部の男の子を思い浮かべてもやっぱりピンとはこない。

「はぁ~あ」

(やっぱり無理だよ)
無理だと決めつけている自分と中学の時のように、変わりたいと願う自分がいて葛藤に苛まれていた。