壊れたフィルムと時雨時


この野蛮な教師のそういう所が好きで居心地がいい為、私は友達の誘いを断ってまで部室に入り浸りだった。

単純に風景画を撮るのも好きだが、いつまでも先生の様な写真が撮れない。

真似じゃなくて、先生の様な惹きつける写真を撮りたい。
そう言ったら先生は、一週間に何枚でもいい、写真を撮ってもってこい。
そういう課題を出した。これで何度目の提出だろうか?
もうそこまで写真部最後のコンテストは迫っているのに、未だに提出する写真は決まっていなかった。

「んで?夏休み中は何撮ってきたよ」携帯灰皿に煙草を押し付けながら問われる。

「あの、これ」おずおずと現像してきた写真を取り出し、渡す。

「あ~?ふんふん、」先生は目を細め、私が渡した写真を見ていく。