HR終了後、優や彩夏、勇樹達に断り、急いで部室へ向かう。
私は一年生の秋から顧問が撮った一枚の写真に魅せられて写真部に所属していた。
「遅くなりました~」
扉をそろそろと開けると、顧問しか居なかった。
(煙草、吸ってるし。)
他の先生にばれない様気を使い、後ろ手に扉を閉める。
ツカツカと歩み寄ってきたかと思うと、
「遅い。」
しかめっつらの蘇芳先生にデコピンされた。
「いったぁ・・」デコを抑えて恨めし気に睨む。
「しょうがないじゃないですか!HR長引いたんだし」「ふん、知るか」
ニヤリと笑うところを見ると、もう機嫌は直ったみたいだった。
先生のデコピンは痛かったが、この雰囲気は好きだった。
蘇芳先生は私を色目なしに見てくれて、どの生徒も子ども扱いする。
それと・・・彼の撮る写真はどれも見る者を惹きつけ、想いを残す。
