携帯を出して見てみれば胡桃からのラインが入っていた。
《 純、先に帰るね! 先生から余った花の種貰ったんだよ~
嬉しすぎてダメだぁ 先に帰るけどごめん 》
嬉しそうな顔が浮かぶよ、胡桃良かったね。
そして門まであと少し、足が止まった。
小野寺先輩が門のところで友達と楽しそうに話していたから。
トクッ… 私の中で何かが跳ねた。
それに気づかないままに門へ行くと、小野寺先輩が私に気づいたのかこちらを見た。
その顔が私に向けてなのか微笑んだ。
すると、私と小野寺先輩の視界に誰かが立ちはだかるように立った。
「 部活お疲れ 」
「 あ… はい 」
えっとサッカー部の…… 誰、かな……
「 送るから、行こ 」
「 え、あの、えっ…… 」
手首を掴まれ行くが小野寺先輩の横を通り、その時私と小野寺先輩の視界が合わさった。
先輩……
私はそのまま連れていかれるように小野寺先輩を振り向けず歩いて行く。
「 あの、なんで送るって… 」
「 当然だろ、俺が蹴ったボールで大ケガするとこだったんだ 」
「 でもケガしてないから、それに誰かもわからないので… 」
そう言うと彼はピタッと止まった。



