――保健室。


先生は来る途中で他の先生に呼ばれ職員室へ。

それが気になる胡桃の視線は先生へ、私は胡桃に少し休んでから戻ると伝え胡桃を行かせた。

保健室に入ると、保険医はおらず先輩が何かを探していた。



「 先輩、少し横になれば止まります 」

「 そうかもしれないけとわ俺の手が当たったわけだし、止まるまでいるよ 」



小野寺 凌先輩。

初めて知った名前だった。



「 綿みたいの詰めとく? やっぱティッシュかな?」

「 先輩、ほんとにいいので… 」



鼻にティッシュ詰め込む姿なんて見られたくないし、恥ずかしい……

絶対にやだ!



何とか断るも先輩は自分のせいだと言って聞かない。

言ってるうちに先輩が綿とティッシュ両方手に近づいてくる。



あ~ やだ、やだやだやだ!



「 先輩っ 」



両手を前に出して来ないで、の姿勢を見せた途端、鼻からツツー… と鼻血が垂れる。

それが制服に、床についた。




「 ほら、鼻血にはティッシュだな!」

「 やめて、お願いです、ダメ…… 」



……数秒後、私の鼻にはティッシュが。

その姿にクスッと先輩の顔に笑み。

そして、ベッドに腰かけると私の頭に手が置かれた。



わ…… 何…?



「 マジでごめんな、止めたと思ってたから 」

「 いえ、先輩のおかげです、じゃなかったら今ごろ倒れてます。何かお礼したいんですけどジュースでもいいですか? 」

「 お礼なら、いいよ。もうもらったしね 」



ん?