T I R O L




あたしが 2人のやり取りを見てると


突然後ろから頭を叩かれた。







「柚希ー あんた顔怖いよ。やきもち妬くのはわかるけどさあ、顔に出すぎだから!」






言われて自分の表情を意識する。






あぁー



そんなに怖い顔で

見てたんだ 自分。







「ゴメン、気付かへんだ。てか ちゃこ今日来てた?いつ来たん?」








目の前にいるのは


千田 亜矢子。






せんだ あやこ


って読むけど


千田の 千 と

最後の 矢子 をつなげて




ちやこ って呼んでたら


いつの間にか ちゃこになってた。









「朝からいたよ!それはあまりにもひどくない!?」




「あれ、そぉだっけ。」





あたしは頭をかく。







「もう いいよー。柚希は小学校ときから そんなんだもんね。うん。」



「何 自己解決してんのさー!小学校ときなんか覚えてないくせに!」








そう。


ちゃことは

小学生の時からの友達。





親友、


ってやつだと思う。