伸也は サッカー部。
真っ黒に焼けた肌に
痛々しい傷が 毎日増える。
「伸くーん!朝の大丈夫だった? ばんそこ持ってるからつけたげるよ?」
ほら、また出た。
隣りのクラスの
サッカー部マネージャー。
「赤坂ー。俺朝練とき 大丈夫て言ったべ?」
伸也の 半分呆れたような声が
聞こえてくる。
1時間目終わって
1番の会話
あいつに取られた。
見て アレ。
長い髪 巻いちゃって
どんだけ 短い スカートだよ。
はっきり言って、
うちの学年の女子では
1番有名な
ブリッ子。
だから 嫌い。
てか、絶対
伸也のこと狙ってるから
だから…嫌い。


