T I R O L




小3のとき

だったと思う。




あたしが また


伸也のこと好きだって

気付く前








『ゆずー!算数の教科書貸して!』









今も昔も変わらない あいつ。





2つ離れた教室でも

毎日 顔を合わせるくらい




伸也は あたしのクラスに

来ることが多かった。








見慣れた光景に

ツッコむ子も もういない。