そして、私に雪玉を当てた奴は男子バドミントン部の部員だった。黒地にゴールドのラインという、男バド特有のウィンドブレーカーを着ていたので、素性がわかったのだ。
それにしても……。
あの男子生徒が、私の去り際につぶやいた言葉。
『もしかして、アンタ…………』
あの言葉はどういう意味だろう? 何か私について知っている風だった。そして、私自身も彼に対して、何かが引っ掛かるのだ。……ほんとにボンヤリと、だけど。
まさか、ね。
「うん、よくわからないし、そもそも雪玉投げてきた時点でウザいし、このことは忘れよう!」
そう心の中で決心したが、家に着いてもソイツのことは中々忘れることが出来なかった。
