「え……わ、私が!?」
美香ちゃんはコクリ、と小さく頷いた。
「で、でも、私、バドミントンなんて……」
「陽人がアイツなら出来る、って言ってたよぉ」
「それ勝手にあの人が言ってるだけだから」
私が一つため息をつくと、今度はマセガキたちのが口を挟んできた。
「信頼されてんじゃ〜ん」
「だ・か・ら! そんなんじゃないって言ってるでしょ!?」
やーいムキになってんのぉ、とマセガキ軍団の一人がからかってきたが、もう無視することにした。
「でも、シャトル投げるだけだし、誰でもできるっしょ」
そこで私は、「あれ?」と思った。
てっきり私自身がバドミントンをやるのかと思っていたけど……。
「私が手投げして、それを美香ちゃんが打つってこと?」
すると、そこにいた子たち全員が「何を今更」みたいな顔をしながら大きく頷いた。
自意識過剰も大概にしろ、私……。
