青春真っ只中、十六歳の私。

その真上には、冬の空が高く青く澄んでいて、明るく輝いている。


しかし。


私、天久音羽はその青空とは間反対の心境である。
とてもとてもイライラしている。



というのも、この目の前にいる男っ!


全てはコイツのせいだ。
コイツさえいなければ、私はもう少しストレスを溜めずに帰宅することが出来たはずなのに……!