「また来てくれるって〜」

「良かったねぇー咲〜」


……。


「咲?」



「全然よくない」




「え?」




「全然よくないよ!


だって10年後には全ての学校が


魔法学校になっちゃうんだよ!」





「え〜でも魔法って便利そうじゃない?」



「そうだけどさ、うちらの日常きっと

全部なくなる気がする。


それに、魔法なんて、本当に使って生きていいの?


そんな世界、人間でいる意味ないじゃん!」





なんだかめちゃくちゃな理由だけど


皆、私の想いに気づいてくれたのかハッとした様子だった



「そーだそーだ!」



「魔法とかで楽すんなー!」



「うちらがいつも受けてるこの辛さ味わえぇー!」


「魔法とかまじ意味不ー!」



「そんな未来になってたまるか!」


皆…



最高だよ…



「さっすが皆!!じゃっ

未来をかえよー!!」



「おぉーー!!!」



皆一致団結した!



「うるさぁーい!!」



「きゃー!」


「うわー」

先生…、なんつータイミングだ



そう思いながら笑ってる自分がいた