………千香ちゃん…怒ってるなぁ…


時の空間の中を飛びながら私は思う


「…まほ、話したの?」



「え!な、何を?」




「とぼけないで。

未来のこと、あの子達に話したんでしょ?

私分かってるんだから」


やっぱりバレてたか…



「う、ん…ごめん」


千香は小さくため息をつく


「面倒なことになるわ」




「なんで?」


あ、聞いてしまった

これは聞いても良かったのかな…



「……だって

あの子達はまだ魔法の世界を知らない。

魔法の世界になることも知らない。


なのにあの子達が未来を知ったら困るでしょ?

私たちの世界にも影響があるかもしれないじゃない」



そりゃあそうだよね


まぁ、なんとなく分かってました


「だからもう2度と会ってはならない」





「2度と2090年に行ってはいけない

分かった?私との約束よ」






「はい…」



そう言うしかなかった