「わかってるよ。

朝陽のことが、好きで頑張って作ったんだもん。」

といって可愛くラッピングしてあるチョコを彼に向かって投げつけて、私が部屋から出ようと背を向けると

ガシっと朝陽に手を掴まれた。


「俺のこと好きって本当?」

そう聞く朝陽の様子はとても嬉しそう。

うんと私がうなづくと朝陽は後ろから抱きついて

「俺もずっと、夕理が好きだよ。

チョコ嬉しい、ありがと」

と言ってくれた。